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耐震試験

重加速度1Gの耐震診断に合格!

平成16年8月に、浜田技術センター( 島根県浜田市下府町388-3)において、棟瓦用耐震試験機(型式:HTK/TT-1G)によるテストを実施しました。
通常の棟瓦の耐震試験の場合は、1日掛かりで施工し、土が乾くのを待つため試験は翌日の実施となります。しかし、弊社の『完全乾式棟防災工法』は、練り土を使用しないため、施工も作業人員2名で午前中に終了。施工後、食事休憩を1時間程とっただけで試験を開始することが出来ました。
立ち会われた試験官の方も、「本当に、もう始めても良いのですか?」と、大変驚いておられ、我々も初めての試みなので内心は穏やかではありませんでしたが施工には確固たる自信を持っておりましたので、すぐに実施していただきました。
結果は、落下物も破損箇所も全くなく無事に終了しました。詳しい経過は下記の「試験実施状況」をご覧ください。

試験成績表

試験成績表
(平成16年9月2日試験成績表交付)

重加速度とは…

震度とは…
震度とは、それぞれの場所における地震動の強さを表す単位です。震源から距離が遠ければ震度は小さくなり、また距離が近ければ震度は大きくなり被害も多いと考えられます。

マグニチュードとは…
マグニチュードとは、地震そのものの大きさを表す単位です。 マグニチュードは、その数値が「1」あがると地震エネルギーは30倍、「2」あがると1,000倍の違いがあります。従ってマグニチュード「7」と「8」ではエネルギーで30倍の差があるということになります。

ガルとは…
ガルは、加速度の単位です。1ガルは1秒につき毎秒1㎝の速さの変化を生ずる加速度をいい、振動の激しさをあらわす数値として使われます。980ガル、すなわち重力と等しい力(1G)の地震動の場合、地面上のものや人間は、飛び上がってしまうわけです。

耐震診断で検討する地震の規模

中地震とは現行の建築基準法による構造計算用地震力として要求される規模の地震を指し、重力加速度で150~250ガル(980ガル=1G)、気象庁旧震度階では震度5の強震程度の地震、大地震は250g~400ガルの震度6規模の烈震をいいます。耐震診断は想定される規模の地震における構造物の耐震性能を評価し、考えられる被害等を予測します。
つまり、1G(980ガル)の試験に合格したということは、震度7の阪神大震災(818ガル)に耐え得るということが実証されたことになるのです。

試験実施状況

実際の試験の様子を写真でご説明します。


  • 芯材を取り付けました

  • 熨斗瓦を施工し、ステンビスで固定します

  • 棟雁振を固定します

  • 準備OKです

  • まずは垂直に起こされます

  • 真横から見たところです

  • 回転し始めました
 

試験は、垂直にした状態で1分間に2回転し、10分間行われます。
落下物もなく、破損もない状態で試験は無事終了しました。